2025/08/31 00:42

犬と暮らしていると、
「かゆがってる」「フケが出てきた」「赤みがある」など、
皮膚のトラブルに悩むことが本当に多いですよね。
私も、こたつ(柴犬)とふく(柴犬)と暮らしていて、何度も心配になったことがあります。

まずは獣医さんに相談を

石鹸や日々のケアでできることもありますが、獣医さんの診察が必要なケースがあります。
・かゆみが強く続いている
・膿や出血がある
・何度も同じ症状を繰り返している
こうした場合は、石鹸やホームケアでは対応しきれません。
必ず病院で診てもらうことが第一歩になります。

薬用シャンプーは「治療薬」

皮膚炎やマラセチア菌の増殖が見つかると、
獣医さんから「ノルバサンシャンプー」や「マラセブシャンプー」などの薬用シャンプーを処方されることがあります。
「週2回で洗ってください」と指示されることもありますよね。
これらは、症状を治療するためのお薬です。
強い洗浄・殺菌効果があり、菌や炎症を抑える目的で使われます。

一方で、海外では「薬用シャンプーは皮膚を守っている常在菌まで減らしてしまう可能性がある」という視点も紹介されています。
ただしこれは「使ってはいけない」という意味ではありません。
むしろ、必要なときには獣医師の指示に従って正しく使うことが大切
そして症状が落ち着いたときに、獣医師と相談しながら日常ケアに切り替えるという考え方です。

自己判断で切り替えないで

「強すぎるんじゃないかな…」と心配になることもありますが、
自己判断で薬用シャンプーから犬用石鹸に切り替えたり、使用を止めるのは危険です。
切り替えの目安は、
・症状が落ち着いたとき
・獣医さんから「もう大丈夫」と言われたとき
この条件がそろって、はじめて犬用石鹸や拭き湯でのやさしい日常ケアに移行するのが安心です。

私の体験(ふくちゃんの場合)

ふくちゃんも皮膚炎で薬用シャンプーを処方されたことがあります。
症状が強いときは獣医さんの指示に従い、薬用シャンプーでしっかり治療しました。

でも落ち着いたあと、獣医さんに確認してからは、普段のケアをやさしい石鹸に切り替えています。
また、ふくちゃんはアトピーがあるため「皮膚炎関連は保険の対象外」とされました。
だからこそ、症状が出たときには病院での治療、
何も症状が出ていないときは、おうちでの日常ケアの両立が大切だと実感しています。

おうちでできる補助ケア

獣医さんの治療を受けながら、日常でできることもあります。
・犬用石鹸でやさしく洗って清潔を保つ
・シャンプーが苦手な子には「拭き湯」で体を整える
小多福堂では、和漢素材を取り入れたやさしい石鹸をつくっています。
たとえば「花温湯」は、カモミールやカレンデュラを使い、乾燥やかゆみにやさしく寄り添う石鹸です。

まとめ

犬の皮膚トラブルには、「病院での治療」と「日常のケア」、それぞれに役割があります。

・犬の皮膚トラブルには、「治療」と「日常のケア」、両方が必要不可欠です。

・獣医師と相談しながら、病気の治療は薬用シャンプーで、普段の清潔は犬用石鹸で守る。

・この使い分けこそが、愛犬の皮膚を健康に保つための鍵です。

役割を混同せず、必ず獣医師に相談しながら使い分けてください。

小多福堂で使っている和漢素材は、昔から暮らしの中で親しまれてきた自然の恵みです。

薬用シャンプーのように病気を治すものではなく、

皮膚をやさしく整え、毎日の暮らしの中で心地よく清潔を保つために取り入れています。