2025/06/26 16:48
最近、小多福堂では虫除けスプレーの試作をあれこれ楽しんでいます。
まだ完成とは言えませんが、「これなら犬にもやさしく使えるかも?」と、
日々ちょっとずつ配合を変えては試してみています。
「ほんまに蚊に刺されへんの?」
それを確かめるために、ある夜の散歩中、私は右腕にだけスプレーをせずに蚊の多い公園のベンチに30分、じっと座ってみました。
結果、右腕は見事に蚊の餌食に。
でも、スプレーした左腕も、足も、首筋も、他の場所は一切刺されませんでした。
虫除けの効果はあったけど、
今度は、「皮膚へのやさしさ」が気になってきました。
うちのふくちゃんは、膿皮症になりやすい子です。
蒸れやすい季節、ちょっと免疫が落ちたときに、すぐにぽつぽつ赤くなったり、かさぶたになったりします。
それでまた、レシピを見直すことにしました。
ベタつきが残ることで、
かえって菌や汚れが皮膚に残ってしまうかもしれないなと、そんな心配も含めて、今の処方からグリセリンを外すことに。
それともうひとつは、
精油を水に溶かすために使われる「ポリソルベート20」という成分があり、化粧品などにも広く使われていますが、合成の界面活性剤であること、犬が舐めたときの影響がはっきりしないことから、ポリソルベート20も外しました。
多少の手間はあっても、“振って使ってもらう”という選択のほうが、安心して犬に使えるなと思いましたので。
というわけで、小多福堂の虫除けスプレーには、犬の皮膚に刺激になりやすいグリセリンやアルコール、合成界面活性剤(ポリソルベート20)は使わないことにしました。
小多福堂の虫除けスプレーは、
ふくちゃんの皮膚と、私の蚊に噛まれまくった右腕🦟と、一緒に進化中です。痒い。
虫を避けるためだけじゃなくて、
安心して、楽しくお散歩できる時間が増えたらいいなという、そんな願いもこめて作っています。
もうすぐ、このスプレーをお届けできそうです。
同じように、皮膚に悩みを抱えているわんこのお家に、そっとやさしく届きますように。
