2025/06/15 00:59

犬と人、同じ“家族”として暮らしているけれど、

その皮膚のつくりはぜんぜん違います。


実は犬の皮膚は、人間の約1/3の薄さしかありません。

さらに、これは意外に知られていないのですが、

犬の皮膚には“汗をかく機能”が、ほとんどありません。


汗をかくのは、肉球の一部だけ。

そのほかの皮膚からは、汗も皮脂もあまり分泌されないのです。


「流せない」皮膚が抱えるリスク


私たち人間は、合成界面活性剤が多少肌に残っていても、汗をかいたり、新陳代謝によって少しずつ洗い流すことができます。

でも、犬にはその「流す力」がありません。


だからもし、皮膚に残るタイプの洗浄剤を使ってしまうと…

それが何日も、ずっと、犬の皮膚に貼りついたままになる。


結果として、乾燥、赤み、かゆみ、膿皮症など…

皮膚トラブルの引き金になってしまうことがあるのです。


合成界面活性剤の「落ちにくさ」


合成界面活性剤は、泡立ちがよく、洗浄力が強く、「洗った気」がしやすいという利点があります。


でもその一方で、

皮膚に“残る”性質があるというのが大きな特徴です。


しかも、残ったままの界面活性剤は、

皮膚のバリア機能をじわじわ壊し続けてしまうことがあります。


それを汗で流せる人間と、流せない犬、

どちらにとってよりリスクが高いかは、言うまでもありません。


「ちゃんと落ちる石けん」が、いちばんやさしい


だからこそ、小多福堂の石けんは、

泡が立って、汚れを包んで、しっかり流れていく、それだけのシンプルな働きを大切にしています。


残らない。

貼りつかない。

やさしく洗って、お湯とともに去っていく。


それが、犬の皮膚にとっていちばんやさしい洗浄のかたち。


洗う、というより、「守る」ために


犬は自分で洗えません。

だからこそ、私たちが選ぶ洗浄剤ひとつで、

皮膚の健康が守られることもあれば、壊されてしまうこともあります。


洗う、というより

「守る」ために、やさしい石けんを──

そんな想いで、小多福堂は石けんをつくっています。